科目ごとの方針について
数学
「代数」においては計算の手順がしっかりしているか、正確さ、速さが実戦レベルにまで練度が達しているか、また高校数学の重要単元「関数」では、関数自体を点の集合として理解しているか、こういったことを重視しています。
さらに近年における「確率・統計」の重視の傾向を鑑みて、ここの単元では「場合の数」は並べ替えるのか、選ぶだけでよいのかの区別すること、「確率」ではすべての物を区別することから習得させています。
一方「図形」のジャンルでは、①補助線は平行線か垂線が第一候補となる、②折れ線の最短距離問題は直線にして考える、③同じ角が重なっている点に合同と相似が存在する、などの知識を使って問題を解く訓練をしています。
3年時は入試の日程から逆算したカリキュラムの授業となります。
特に、公立高校の合否の分れ目は図形分野で6問出題されます。中でも「相似」と「三平方の定理」は最重要項目です。また、それに加えて関数の出題は2問ありますが、これは図形との融合問題です。つまり、関数の解法だけでは太刀打ちできません。
適塾が、中3の夏休みに「相似」を前倒ししてでも授業する理由もここにあります。実際に入試レベルの応用力を養うためです。
このように生徒が入試レベルにスムーズに適応できるように最良なカリキュラムをつくり、授業を行っております。
社会
地理
中学校に入って最初につまずく科目のひとつに「地理」特に世界地理があります。
例えば、山地、山脈、平野、川などを白地図に色鉛筆で書き込めといったら、生徒はほぼお手上げです。従って、白地図の学習を重視しています。教科書の「文章」だけではなく「図表」でも覚えるコツを修得すれば、点の取りやすい得意な分野になるかもしれません。
また、公立高校の入試には、グラフや表から読み取る能力が必要なので、それらを総合的に判断できるように指導しています。
歴史
暗記科目とは考えておりません。
重要語句の習得は基本ですが、それに終始するだけではいけません。大切なことは「歴史の流れ」を理解することです。それがあって、総合的に判断する問題、つまり同時代史等にも対応できます。ちなみに、同時代史は入試問題に必須ですし、合否の分れ目のひとつとなっています。
また、学力上位層の塾生を見ていても文化史でつまずく人が多いので、写真や資料集を使い具体的なイメージで持たせて学習させております。
公民
公民の授業は以前のように3年生の4月からではなく、大半の中学校は1学期後半から始まっています。
その時間的制約の中では、後半の経済・国際社会の分野がどうしても手薄になりがちです。
一例として、「池上彰の経済のニュースが面白いほどわかる本」などを教材として採用し、塾生に関心を持たせ、自ら情報を収集、整理できるようになることを目指しています。
国語
入試の場において点の取れる国語力とは何でしょうか。
もし、学校の定期試験のように準備された題材に対処する能力だけだと考えているなら危険です。
日頃から辞書に親しみ、多くの良質な文章に触れることで、豊富な語彙力に裏打ちされた読解力を身につけ、入学試験や模擬試験のような初見の文章に対応できる国語力を鍛えましょう。
理科
理科という科目はカリキュラムという点では計画を立てやすい面があります。
従って、1・2年は定期試験前に中学校別に試験対策の時間を通常の時間割に編入する形で対応し、3年になれば恒常的に時間割の中に組み込み本格的に入試対策を始めます。
入試において、生物分野の失点は許されません。知識が問われる分野なので広い範囲をしっかり覚える必要があります。
化学の分野は問題のレベルが安定しているので、質量保存や定比例の法則を完全に理解し、完全解答を目指します。
それに対し物理の分野では、光・圧力・電流・運動・エネルギーなどで難問が多く見られ、特に最頻出分野の運動とエネルギーに摩擦が絡むところは高難度です。これらに加えて、水圧・浮力や複数の回路が考えられる電流の問題のように、苦手にする生徒が多い分野で、かつ合否のポイントになるものに授業の力点を置いております。
英語
適塾のこだわり
『英語の授業では必ず辞書を使用しています』
平成14年に始まった「ゆとり教育」は、辞書にも大きな影響を与えました。
それ以前から、中学生向けの英和辞典の世界ではイラストが増え、カラフルなものが流行しておりました。さらに「ゆとり教育」に後押しされ、掲載単語数や重要な例文が削減されたにもかかわらず、華美な装丁によって値段だけは上がり続けていました。
適塾は英文法を土台とし、英作文で練度を高めて地力をつける勉強法をとっていますので、辞書選びを重視し、旺文社の「スタディ英和・和英辞典」を塾指定として採用しています。
この辞書は、例文の適切さ・豊富さなどの点で優れ、「学習辞書」としては中学生向け辞書の名作です。高校生ともなるとさすがに掲載単語数で不足をかんじてきますが、英検準2級に挑戦するくらいまでは、この辞書で鍛えていくのが最良と信じています。
この辞書も「ゆとり教育」対応でない為に絶版となってしまいました。そこで困った弊塾は、日頃懇意にさせていただいている正文館書店本店に無茶な依頼をしました。なんと日本全国からこの辞書を集めていただいたのです。ですからストックはまだあります。
本気で勉強に臨む塾生のために我々が十全の用意をしておくのは、塾生と学問に対する礼儀だと思っています。
やり直す英語
英語が苦手な人は、中1 の11 月までの初等英文法が理解できていません。
「日本語のように感じるために」
英語に苦手意識を持っている皆さんは、中1 の11 月までの初等英文法が理
解できていません。文法という骨格をおざなりにしたまま単語の暗記に労力
を費やしても無理が多く、あまり報われません。
・「名詞といったら冠詞」
・「英語の鉄則/ 主語+ 動詞」
・「be 動詞と一般動詞の使い分け」
など、初等英文法をしっかりと習得しましょう。
適塾の机は広いです。それは辞書を使っているからです。
適塾では、旺文社の「スタディ英和・和英辞典」を塾指定として採用しています。
例文の適切さ、豊富さ、「学習辞書」としては、中学生向けのスタンダードと言っていいくらいの逸品です。( ちなみにこの辞書は今はもう絶版です。)
適塾は基本英文法を重視し、英作文で練度を高め、地力をつけています。
また、どの教科もそうですが塾生に○× はつけさせません。